第一章 合コンと彼女
「なぁホントに頼むよ! 今日の合コン人数足りなくてさぁ!!」 大学生の枇々木叶は、友人が手を合わせる様子を眺める。
本作は、小説家になろうで行われた GCN文庫様主催の短い小説大賞「このヒロイン実は……」という企画で賞をいただき、晴れて出版の運びとなりました。 なろう発ですが、本作は悪役令嬢も異世界も登場しません。舞台は現代、主人公は大学生、最初の話は主人公の友人に巻き込まれ、ヒロインと合コンに参加! うん、普通だな! このまま無難に過ごして終わり……な訳もなく、トラブルが発生し「このヒロイン実は……」の本領発揮。本作のタイトル通り、コドクな彼女の化けの皮が剥がれる訳ですな。 イラストレーター、syo5様のふつくしいイラストも添えてバランスがいい本作。楽しんで頂けるのでしたら幸いであります。
初めまして、イラストを担当させていただきましたsyo5と申します。 なぜか目を離せない愛らしさと底知れぬおぞましさ、二つの顔をもつ少女が紡ぐこの物語───主人公である「コドク」な彼女をさまざまな角度からたくさん描かせていただきました。 そんな二面性を行き交うように進みハラハラと目が離せないこの作品、是非イラストと共に楽しんでいただけたら幸いです。 よろしくお願いします!
物語に詰まっているのはたくさんの日常と青春!……ではなく、
※ネタバレがあります!!
ジャンルで言えばちょっと変わった少女との同棲もの! 物語に詰まっているのはたくさんの日常と青春!……ではなく、たくさんの呪いと怪異です! 一人で在ることを嫌う「コドク」な怪異の少女と、そんな彼女を受け入れた青年との間にある絆がとにかく尊い。少女は人間ではなく、ゆえに普通の日常を過ごすことがとても難しくもあります。だからこそ、二人の歩んでいく未来が、どうか穏やかな世界であってほしいと願わずにはいられません。 本物の怪異は喰らうのに、お化け屋敷を本気で怖がる呪いとか、そのギャップもすごすぎです!(笑)。
紡がれる物語を通して「彼女」に惹かれていく、そんな作品でした。
紡がれる物語を通して「彼女」に惹かれていく、そんな作品でした。 タイトルになっている「コドク」の一つ目の意味は読み進めるとすぐに判明しますが、実はそれだけではないことが徐々に判明します。読了時には色々なものが感じられる作品名だと思います。本作のヒロイン赤瀬奈紺の背負ったものを知ると、彼女のコドクに寄り添いたくなりますし、それを実践している主人公を自然と応援したくなりました。これからどんな風に「人」と「人になってしまったモノ」が共に歩んでいくのかも気になります。 日常と怪異が隔絶せず、隣り合いながら存在している世界観も魅力ですね。都市伝説や現代の怪奇譚が好きな方にもオススメの1冊です!
この物語の行く末を見届けて欲しい。
ある日突然転がり込んできた正体不明の少女。一体彼女は何者なんだ?と思いながら読み進めていくと徐々に見えてくる彼女の本当の姿。 物語が進むほどにページを捲る手が止まらなくなるスリリングで不思議な日常。孤独を嫌うコドクな少女と運命的な出会いを果たした普通の大学生・叶が辿るこの物語の行く末を見届けて欲しい。だってそこにこそこの物語が見せたい本当の景色があるから。
これはなんとも奇妙な物語だ!!
これはなんとも奇妙な物語だ!! 背筋がゾッとする怪異ホラーが始まったと思ったら、ちょっと不思議な日常ストーリーになり、異能バトルが始まるのかと思ったら、やはり日常へと戻っていく。ジャンルが当てはまらない不思議な読み口でした! ただ一つ言えるのは、「コドク」な少女の幸せを願う主人公が、あまりにも優しすぎる! 彼がいるからこそ、この物語は怪異ホラーにも、異能バトルにもならず、日常ストーリーとしてまとまっているのだと思います。奇妙な少女と優しい青年の不思議な共同生活が魅力的な1冊でした!
我々は彼女の笑顔を守りたい!!
"蠱毒な力を持つ彼女は、もう孤独じゃない" どこにでもいる1人の女性のようだ── 我々は彼女の笑顔を守りたい!! 怪異や呪術を取り入れたライトノベルはあまり見かけないように思う。その為、本作を読んだ時はとても斬新で、物語に惹き込まれた。普通の大学生である叶と、怪異である奈紺。一般的に対照的な2人ではあるが、共存している姿に心温まると同時に、人間のエゴによって生まれた存在であるにも関わらずこれまで忌避し続けられた奈紺に同情しました。物語の舞台は大学となっており、普通に生活しているところだけを切り取ってみればカップルのような存在ですが、やはり奈紺は人外であることを実感させられるシーンが多々あります。しかし、その中でも叶だけが彼女を見捨てることなく、共存への道を探しながら生きようとしている前向きな姿に胸を打たれました。また、本作は作品としての構成を含めた完成度も非常に高いですし、1人1人の登場人物を見てもそれぞれ性格が異なっています。キャラは個性が溢れており、特にメリーシャやルーナ、ロウなど祓い屋たちが今後どう奈紺と関わっていくことになるのかを想像しただけでもワクワクして妄想が止まりませんでした。
共依存にどっぷり堕ちてほしい!
共依存にどっぷり堕ちてほしい! 叶くんの過保護っぷりと奈紺ちゃんの存在理由に光る才能を感じました!! 教授ちょっと大人しくしててもらえますか!? ライトノベル共依存推進VTuberサキイカスルメより 欲望によって身勝手に生み出された人ではない存在が寂しさから手を伸ばした先に掴んだのは、 優しい青年との共同生活。ヒロイン奈紺ちゃんの致命的なズレを、叶くんがハラハラしながら見守ってる関係性が大好きです。 まぁ、叶くんも割とおかしな人だとは思いますけどね。優しさがネジ外れてる(褒め言葉)物語としても 最初に正体不明な彼女のことを第三者視点でホラーとして描いていてインパクトがありました。 その後に楽しい学園祭で奈紺ちゃんのお茶目で人間っぽいところと、 彼女の成り立ちを知り、最後に2人の出会いと関係性を描いた上で想いで押し切る展開が面白かったです。
闇が深いからこそ光がより美しく見える。
悪意ある者の狂気によってコドクより生まれた異端の存在が、善意ある者達のあたたかな寄り添いや優しさによってコドクから救い出され、人を理解し、幸せな道を歩んでいく。闇が深いからこそ光がより美しく見える。そんなコントラストの表現が素晴らしいです。 不思議な彼女、強く恐ろしい彼女、怖がりな彼女、優しい彼女、可愛い彼女。いろんなことを学んで心を育てていく彼女の全てがたまらなく愛しい。そして一見平凡なように映るけれど、実は包容力がとてつもない主人公の彼女へ向ける言葉や想いのあたたかさはとても心地よい。二人が出会えて、共に在ること。その奇跡と日常から得られる幸福と尊さはここでしか味わうことのできない特別なものだと思います。 普通ではないものをただ忌避し排斥するのではなく、本質を見定め受け入れて、共に在ろうと行動で示す。作中で様々なキャラクターが見せたその優しさと強さが本当に素敵です! 甘さと怪しさが入り混じる、不思議で特別な共生の物語にきっと貴方も魅せられる!
これは圧倒的な「愛」の物語。
これは圧倒的な「愛」の物語。 『コドクな彼女』というタイトルの意味を理解したとき、そうくるか!と思わず感情が昂ってしまいました。 たどたどしい喋り方をし、世界のことを“あまりにも知らなすぎる”ヒロインの赤瀬奈紺。 常人とは何処かが違う、何かがズレている彼女の言動は、まるで魔力が宿っているかのような、不思議な魅力に包まれていました。 知るのが怖い、でも彼女のことをもっと知りたい! そんな思いを抱いてしまった瞬間にはもう、僕はこの物語の虜にされてしまったんだと思います。 そして主人公の枇々木叶。 “コドク”な彼女を決して一人にはさせないという、彼の強い覚悟と決意が現れた場面は、最高にカッコよかったですね。 これが、これこそが「愛」だと、そう強く感じました。 奈紺の過去、そして叶と奈紺の出会い。 ページを捲り、二人のことを知れば知るほど、彼らに対する愛おしいという気持ちが強くなっていきました。 ワクワクする世界観設定に、魅力的なキャラクター達。 読了後も長く心に残る、本当に印象的で素敵な「愛」の物語でした。 この作品が少しでも多くの方に出会うことを、一ファンとして強く願い、楽しみにしております。
2024年で一番刺激を受けた作品でした
ごく普通の大学生である主人公と世間知らずで一人でいることを極端に恐れている怪異の少女。 人間と怪異が偶然の出会いをきっかけに共生する日々を続けるなか、平穏に暮らし人間らしい生き方をする怪異の少女からときどき漏れ出てくる怪異の欠片にハラハラさせられる姿が描かれていて、日本の大学生の日常風景とオカルトチックな世界が融合した様子が描かれていて、主人公と怪異の少女の和やかなやりとりが交わされるのハートフルな様子に心温まる作品でした。 物語が進むにつれて怪異の少女がどのようにして生み出されてきたのか。呪術的な背景に対する描写もほどよく織り込まれていて、読み進めていくほどに『コドクな彼女』という作品の魅力に引き込まれていくおもしろさがありました。 2024年で一番刺激を受けた作品でしたので、ぜひ読んでもらいたいです。
2024年最初の衝撃作!
2024年最初の衝撃作!普通の大学生・枇々木叶と彼と同居する謎の少女・赤瀬奈紺。二人の関係は彼氏彼女ではなくもっと特別なもので……最初はどのような物語なのだろうと楽しみでもあり不安でもありました。しかしページをめくるごとに見えてくる二人の関係性や徐々に構築されていく距離感に引き込まれていきました。孤独を恐れる奈紺はいい意味でも悪い意味でも無垢でしたが、叶と生活していく中で人間らしい温かさを手に入れていく過程が素敵でした。そんな奈紺を支える叶をはじめとしたキャラクターたちは物語の中で確かに呼吸をしていました。この物語を支えるもう一つ重要な要素である日常に潜む不気味な現象を解決していくシーンも良かったです。非日常があるからこそ日常がきらめきます。 そして何より《コドク》というタイトルが持つ意味が徐々に判明していく物語の構成に舌を巻きました。キラキラとした青春ものでは満足できない。そんな方に自信を持ってオススメしたい作品です。
ヒロインがめちゃくちゃ可愛い
ニンゲンに執着する上位存在しぐさ極めてるヒロインがめちゃくちゃ可愛い 野良の怪異に襲われてるのを助けるために扉ぶっ飛ばして助けに来るの上位存在しぐさの塊すぎてめちゃくちゃ好き 適宜挟まる過去編がヒロインをいい感じに引き立ててて好き イラスト付きでもう一度読みたい
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購入特典の詳細は以下のページからご確認ください。
コドクな彼女
著:北田龍一
イラスト:syo5
発売日:2024年5月20日
価格:792円(本体720円+税10%)
サイズ:文庫
ISBN:9784867165768
本作は、小説家になろうで行われた GCN文庫様主催の短い小説大賞「このヒロイン実は……」という企画で賞をいただき、晴れて出版の運びとなりました。
なろう発ですが、本作は悪役令嬢も異世界も登場しません。舞台は現代、主人公は大学生、最初の話は主人公の友人に巻き込まれ、ヒロインと合コンに参加! うん、普通だな!
このまま無難に過ごして終わり……な訳もなく、トラブルが発生し「このヒロイン実は……」の本領発揮。本作のタイトル通り、コドクな彼女の化けの皮が剥がれる訳ですな。
イラストレーター、syo5様のふつくしいイラストも添えてバランスがいい本作。楽しんで頂けるのでしたら幸いであります。